8月6日(土)富士町上無津呂の現場に行った帰り、吉村家住宅を見に行きました。
吉村家住宅のある富士町上無津呂は棟(むね)が一直線をなす直家(すぐや)形式の民家が多数見られます。
吉村家住宅はその代表的な家屋の一つで天明9年(1789)に建設されたものです。
これは佐賀県下における年代の明らかな民家としては最古のものです。
この建物は天明9年に建築されて以来、数々の改修が加えられてきたものの、近年特に破損が進んだことから、文化庁並びに県の指導援助により昭和57年7月から18ヶ月を要して国、県、町の補助を含め、総事業費4865万円を投じてシロアリなどで腐朽した柱、梁の部分を切り取り新しくつなぐ工法がとられ、屋根の葺き替えには、地元産1400束の茅が使われ、昭和58年12月に、往時をしのぶ農家住宅の再現を見るに至りました。(管理をされていた方のお話を聞くと最近は地元産の茅がないので、熊本産の茅を使っているそうです。)
吉村家住宅もそうですが、日本の古い建物は派手さはないけど、なんとも言えない侘び寂びがあってとても素敵ですね❗️