Think The family
なりたい家族を考えることから始まる家づくり。
いつかは子どもに個室を!
そんな親心を間取りにしていた昭和の家づくり。
はじめて手にした小さな自由から、子どもたちは何かを学びました。
そして時代は平成へ。住環境はずいぶんと様変わりしています。
100年以上現場で、その様子を見続けてきた私たち。
私たちが確信を持って言えるのは、間取りの違いが子どもたちの心に与える影響は小さくないということです。
100以上あるアイデアの中から、
その実例をいくつかご紹介します。
きっと、あなたの家づくりのお役にも立つはずです。
階段まわりは会話の交差点。
昭和の頃の階段は、玄関から直接、各部屋につながっていたものです。
でも最近の間取りで多いのが、
玄関からリビング、そして各部屋へという動線。
階段周りを中心に家族の動きが交差して、
「行ってきます」や「お帰り」など、
会話を交わす機会が、自然に増えてくるという工夫です。
平成の子どもたちの勉強事情。
かつて、子ども部屋が「勉強部屋」と
呼ばれていた頃もありました。
勉強は一人で黙々と行うもの、
そんなイメージから
生まれた言葉なのかも知れません。
でも平成の子どもたちの、勉強のスタイルは、もっと自由です。
まだ小さい低学年の頃は
お母さんがいるキッチンまわりで、
大きくなっても家族の気配を感じる場所で。
そこで私たちがお勧めしているのが
階段の一部を使った「スキップフロア」
いつかこの場所から、
未来の天才が誕生するかも…。
お手伝いに最適のキッチン空間は105~120cm。
子どもたちが始めて家事に興味を持つ場所はキッチン。
お手伝いのよろこびを学べる格好の場所です。
キッチンを設計する際には、
設備の機能性や収納力などに注意が向きがちですが、
忘れてほしくないのがそのサイズ。
たとえばお子様と二人で料理をする場合、
システムキッチンと背後の収納棚との最適な幅は、
105~120㎝だと言われています。
それ以下だと動線がもつれるし、
それ以上だと
振り向いての移動に二歩必要となり、
使いづらくなってしまいます。
もしあなたがお料理好きで、
将来お子様と一緒にキッチンに立ちたいとお考えなら、
この数字を覚えておいてください。